32T。それは28Tでさえ乙女ギアと言われていた頃からすると、かなりの禁断な領域。でも、普通に買える11-32Tですと歯数が飛び過ぎて辛いのですよね。
そこでトップ側は割り切って省いてしまい、14-28Tというジュニアスプロケに手を加えて14-32Tを作ってみました。
必要なのは3点。
スプロケA 11-32T
スプロケB 14-28T (ジュニアスプロケ)
ロングケージ対応のリアディレーラー
11-32Tは流石にかなり大きいですね。
ジュニアスプロケのトップ14Tはこんな感じです。まるで11-23Tのようなクロースレシオです。
32Tに対応するロングケージのリアディレーラー。RDは、もう既に32T対応のものがあるのなら追加で必要はないです。
余談ですけど、今回選んだのはRD-6800-GSというUltegraグレードのもので、同じロングケージ対応のRDでも、105 5800シリーズと比べると明る様な違いがあります。
触るとわかるのですが、スラント角にちゃんと合わせて動くようになっていて、SSとGSとでただケージの大きさを変えた5800シリーズとは違い、GS専用のスラント角で可動するように設計されています。普段ですと、Ultegraシリーズは中途半端な印象があるので、色々な理由からあえてUltegraを選ぶことがあるカセットスプロケット以外は避ける場合が多いのですが、このGS仕様ディレーラーだけは、Ultegraである利点が明確だったりします。
少しマニアな領域になるので、詳しく知りたい人は適当にググってください・・・。
そして2つのカセットを組み合わせてハブに装着するとこんな感じに。
かなりヘンタイな見た目となりました・・・。
バイクに装着してみると、トップが14Tなことによる見た目の違和感と、ローが 32Tもある大きさと、一目で貧脚アピールが出来るスグレモノ。
このプチ改造は、先人も多いみたいなので、詳しく知りたい人は適当にググってみてくださいね!
(いつも通り適当・・・)
注意点は、シマノではお勧めしていない組み合わせのカセット構成になるので、試してみる場合は、何かあっても自己責任でお願いします。
また、シマノのカセットは優秀で、変速がスムーズになるように各歯の適切な場所に切れ込みが入っているのですが、違うカセットを混ぜてしまうと、この切れ込み位置が噛み合わず、組み合わせの境目で変速した時にスムーズにいかない場合もあります。
実際に走ってみた感想は、トップ側の歯数が大き過ぎて下りで失速するのを容認出来るのならば、やはり32Tは上りが楽になるのと、トップ側がクロースレシオなので脚に優しいのかなと。
特に下りは急ぐ必要がなく、日本各地でいきなり現れる激坂を少しでも楽に攻略したい旅ライドなんかには便利だと思うので、しばらくはこの構成のホイールを1セットは常に準備しておく流れになりそうです・・・。